2024年の4月から2025年の3月まで、私はサバティカルを取得しています。
「サバティカル」(sabbatical) というのは、大学の教員が、数年に1回、授業や雑用の義務を免除される制度のことです。ユダヤ教の「安息日」をヘブライ語で「サバト」(sabbath) と呼ぶことに由来します。
サバティカルに関する制度は大学によってまちまちです。私の前の本務校では、(少なくとも当時は、)サバティカルに関する明確な規程はありませんでした。日本の場合、「サバティカルは在職中に1回だけ取得できる」と定めている大学がもっとも多いようです。
私が現在勤務している明治大学では、取得の回数に制限はなく、「サバティカル」の語源に忠実に、「7年に1回、1年間の取得の権利がある」と定められています。(毎年取得できる教員の数に上限があり、希望すれば必ず取得することができるわけではないものの、理屈の上では、勤続年数に応じて何度でも取得可能です。)
私は、1995(平成7)年に「大学」と名のつくところで初めて授業を担当して以来、今年の1月まで29年間、授業期間中は毎週教室に通って何らかの授業を続けてきました。
現在の私の一番の心配は、この「連続出場記録」(?)が途切れることで、気分に変調を来さないかどうか、また、来年の4月に無事に社会復帰できるかどうか、という点にあります。
幸いなことに、今のところは、例年の4月のような新年度の慌ただしさはなく、また、大学関係の面倒な雑用からも解放されて、おそらく人生で初めて4月のよさをしみじみと味わっています。
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こんにちは。いつも楽しく拝見させて頂いております。サバティカル楽しんでください。