昨日の午後、私の自宅の庭に面した掃き出し窓の1つに、同じ種類の小鳥が2時間か3時間のうちに10羽ほど立て続けに衝突しました。このうち1羽は、ぶつかったショックで気絶したのか、しばらく窓の下でうずくまっていましたが、10分ほどで持ち直し、やがて飛んで行きました。
今の自宅と同じように、以前に同じ場所にあった旧い自宅にも、庭に面した掃き出し窓がありました。しかし、およそ40年のあいだで鳥がこれに衝突したことは、私が把握しているかぎりでは、1度もありません。鳥がぶつかるようになったのは、10年前に自宅を建て替えてからです。今では、年に数回、それなりのサイズの鳥が掃き出し窓のガラスに向かって正面から突進してきます。変化した点と言えば、今の家の窓の方が位置が若干低く、道路に近いことことくらいです。
私の自宅には、庭に面した掃き出し窓が3つありますが、このうち、鳥が衝突するのは私の仕事部屋にある掃き出し窓だけです。仕事部屋にいると、窓ガラスに何かが当たる「ボン」という重い音が聞こえます。テニスボールが窓ガラスに当たったときに聞こえるはずの音です。鳥がガラス窓に衝突する音です。音を耳にして掃き出し窓の方を振り返ると、大抵の場合、鳥がフラフラと飛び去って行くのが見えます。(昨日は、この「ボン」に続いて、「ドサ」という音が聞こえ、少し慌てました。)
私の家の掃き出し窓はペアガラスのため、鳥がぶつかった程度で割れることはありませんが、それでも、気持ちのよいものではありません。
鳥が窓ガラスに衝突するのは、外の景色が窓に映り込み、窓の先に開けた空間があると勘違いするからであると一般に考えられているようですが、私の自宅の場合、窓にブラインドを下ろしていても、網戸にしていても小鳥は衝突してきます。私の自宅に関するかぎり、衝突の原因は、鳥の背後にあるはずの景色が窓ガラスに映り込んでいることではないような気もします。窓ガラスに景色が映り込むことが衝突の原因であるなら、窓を開け放すことで問題は解決するはずです。しかし、私の自宅の場合、窓を開けたまま放置すると、私の仕事部屋は、飛び込んでくる鳥で一杯になり、ヒッチコックの「鳥」のような状態になってしまうかも知れません。
これまでは、窓ガラスに鳥が衝突するのは、多くても年に数回でした。それが、昨日は、半日で10羽近くが衝突しました。数十分おきに「ボン」という音が聞こえるのはとても気持ち悪く感じられました。道路に出てみたところ、外の電線に同じ鳥がたくさんとまっていました。
以前、次のような文章を書きました。
ことによると、カラスの巣がなくなった代わりに、別の鳥が庭のどこかの木に巣を作ったのかも知れません。鳥類全般に親近感を持たない私としては、そもそも、種類には関係なく、鳥は庭に来てもらいたくないのですが・・・・・・。