Home 世間話 2年半ぶりに会食したのだ

2年半ぶりに会食したのだ

by 清水真木

 先週、特別な事情があり、レストランで会食する機会がありました。ことによると、「外食したくらいで何だ」と思う人がいるかも知れません。

 しかし、私が飲食店なるものに最後に立ち入ったのは、昨年10月のことであり、これ以来、9ヶ月間、飲食店の前はすべて素通りしてきました。また、このときには、飲食店に立ち入ったとは言っても、お茶を飲んだだけで、食事してはいません。飲食店での最後の食事は、私が記憶しているかぎり、2020年1月に遡ります。先週は、それ以来2年半ぶりの外食であったことになります。

 現在、私は、外食を徹底的に忌避しています。理由はもちろん、新型コロナウィルス感染症です。自宅から一歩でも外に出たら、感染の予防を最優先に行動することにしています。新型コロナウィルス感染症に対する恐怖と警戒のレベルは、人により区々であり、私の場合、そのレベルは、平均よりもはるかに上であるはずです。実際、私は、外出するときには、つねにマスクを着用し、これを外すことはありません。また、外出は可能なかぎり短時間にとどめ、その間は、水分の補給も控えるよう心がけています。

 しかし、もちろん、私が自分に課しているこのルールは、私のためだけの特別なものにすぎません。実際、昼間の繁華街を歩いていると、飲食店の前に行列ができているのを見かけることがあります。飲食店でマスクを外して食事することに何の抵抗も感じない人が少なくないのでしょう。

 現在の私の生活は、私が病気しないことを前提として組み立てられています。時間や体力の余裕がもともとなく、病気に罹って動くことができなくなると、生活のすべてが停滞します。私の場合、外食を忌避するのは、「感染している余裕などない」からであると言うことができます。

 新型コロナウィルス感染症の流行の行方を予想することは私にはできませんが、特別な事情がないかぎり、今後も外食は可能なかぎり控えることになるでしょう。

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