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私は酒は飲みません。酒を飲む人の姿を見るたびに、酒は飲まなくてよかったと痛感させられる
レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』(村上春樹訳、ハヤカワ・ミステリ文庫)
私は酒を飲みません。自宅にはワインと日本酒がありますが、これは料理に使うためのものであって、飲むためのものではありません。(私はこれまで「料理酒」というものを使って料理したことがありません。)
「酒を飲まない人間は、人生の半分を損している」などとよく言われています。しかし、酒を飲まない人間から見ると、事態は逆です。つまり、私には、酒を飲む人間が「人生の貴重な時間をドブに捨てている」ように見えます。
酒を飲む人間は、少なくとも酔っ払っているあいだは、人生にとってプラスになるようなことは何もしていません。また、酒を飲むことは、身体に毒を取り込むことでもあります。酒を飲むことで、時間を無駄にして自発的に健康を害しているわけですから、飲酒とは緩慢な自殺であり、酒を飲むことのメリットはないと私は考えています。
完全にしらふで頭が冴えているときですら、価値ある仕事ができているかどうか怪しいのに、まして、酒を飲んで朦朧とした頭で考えたことに一体どのような価値があるのか、私は疑問に思います。