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今年の夏から、私は、コーヒー豆を冷凍庫で保管しています。
それまでは、陶製のキャニスターに入れて台所の戸棚で保管していたのですが、「コーヒー豆は冷凍すると風味が落ちない」という話をどこかで耳にして、それ以来、新たに購入した豆をすべて密閉の容器に入れて冷凍庫で保管するようになりました。
現在は、毎朝、その日に使う分の豆を冷凍庫から取り出して凍ったままグラインダーで挽き、コーヒーを淹れています。
念のために言っておくなら、コーヒーを淹れるのに私が使っているのは電動のグラインダーと安物のコーヒーメーカーです。私は、性格が散文的なのか、手動のグラインダーで挽いた豆をドリップで淹れるなどというお洒落なライフスタイルとは縁がありません。むしろ、コーヒーを淹れるのに使う時間と体力は少なければ少ないほどよいと考えています。(全自動のコーヒーメーカーを買わないのは、場所をとる上に掃除が面倒だからです。)
残念ながら、私の鈍い鼻では、冷凍豆で淹れたコーヒーの風味がよいのか悪いのか、サッパリわかりません。「脂が酸化しない」「重要な成分が揮発しない」などの効果があるようですが、コーヒー通ではない——また、コーヒー通になりようもない——私にとっては、このような手間と工夫には余り価値がないような気がしないわけではありません。