Home 言葉の問題 Markdown雑感(素人の素人による素人のための・・・・・・)(前篇)

Markdown雑感(素人の素人による素人のための・・・・・・)(前篇)

by 清水真木

 Markdownとは、htmlを改良することで生まれた軽量のマークアップ言語です。覚えるべき記号の数がわずかである点、および、人間の目にわかりやすい点においてhtmlよりもすぐれていると一般に考えられています。

 ところで、現在、私が使っているサービスやアプリは、Markdown記法に対応するものと、これに対応していないものに分かたれます。

 たとえば、私がこのブログの管理に使っているWordPressは、Markdownによる入力に対応しています。ブログを現在のサーバーに移す前に使っていた「はてな」もまた、Markdownに対応していました。いずれのCMSも、Markdownのルールによる記号を含むテキストが編集画面にペーストされると、これをウェブページに自動的に変換します。ブログに投稿する文章をテキストエディタで書くとき、Markdownマークダウンを用いて見出しや装飾を指定しておくと、文章を編集画面にペーストするだけで、これを自動的に読み込んでくれます。これは大変に便利な機能です。

 また、メモをクラウド上で管理するサービスとして有名なEvernoteには、ウェブやアプリ上で直接に入力された場合のみ、Markdownを装飾つきのリッチテキストにリアルタイムで変換する機能があります。

 現在では、書式の設定が可能なウェブサービスの相当な部分において、Markdown記法を使うことができると期待してよさそうです。

 また、Mac用のテキストエディタは、その多くが、Markdown記法を含むテキストをリッチテキストに自動的に変換する機能を具えています。私自身、メモや下書きを作るときには、このような機能を具えたテキストエディタを使っています。

 Markdownにおいて用いられる記法の大半は、人間が見ても直観的にわかるよう工夫されています。したがって、たとえリッチテキストやウェブページに変換されず、記号がそのまま残されても、よほどフォーマルな文書でないかぎり、特別な障碍とはならない——視覚的なノイズにはならない——ように思われます。たとえば、見出しの行頭に#、強調すべき表現の前後に“*”、引用文の行頭に”>”などが違和感を与えることはないはずです。(後篇に続く)

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