どのようなテレビ番組をもっともよく視聴するか。この問いに対する私の答えは、「アメリカのテレビドラマ」です。(日本のテレビドラマを観ることは滅多にありません。)
10年くらい前までは、もっとも多くの時間を費やして視聴していたのはニュースでした。しかし、最近は、さまざまな事情により、テレビのニュース番組を観ることが少なくなりました。(テレビのニュースのゆっくりしたスピードが苦痛に感じられるようになったことが最大の理由です。)テレビを観るのに費やす時間が全体として減り、結果として、アメリカのテレビドラマを観るのに費やされる時間が相対的にもっとも多くなってしまっただけであるかも知れません。
私がアメリカのテレビドラマを観るようになったのは、今から20年近く前、ケーブルテレビに加入してからのことです。(現在は、主にネット配信で観ています。)私がそのころ観ていた番組のうち、今でも記憶に残っているのは、「24」や「プリズン・ブレイク」の最初のシーズンや「Xファイル」の終わりに近いシーズンです。(いずれも、内容は完全に忘れました。)その後、現在にいたるまで、アメリカのテレビドラマを細々と見続けています。
アメリカでは、テレビドラマが毎年大量に製作され、その多くが、少し遅れて日本でも何らかの形で放映されます。したがって、アメリカのテレビドラマが好きな人々の中に、私が観てきた番組を何1つ観たことがない人がいても不思議ではありません。アメリカのテレビドラマが好きであるとは言っても、観る番組の傾向はまちまちであるかも知れないからです。私は、ホラー、SF、そして、主人公の年齢が大学生以下の番組については、観るかも知れない番組の候補からからあらかじめ除外しています。また、過去の「トラウマ」が重要なカギになるようなストーリーも基本的に忌避しています。(ワンパターンで退屈だからです。)しかし、もちろん、私とは反対に、このようなタイプの番組が好きな人がいるかも知れません。
ところで、私は、1つのドラマを1日に2回分以上観ないことにしています。利用時間を増やすためなのでしょう、テレビ番組をネット配信する各種のサービスでは、番組の1回分が終わると、切れ目なく次の回が始まるような仕様が普通であり、放っておくと、視聴者は、英語で”binge watching”と呼ばれる行動を促されることになります。
しかし、私自身は、1回分が終わったところであえて一度画面の前を離れ、続きを観たいときには、翌日以降に時間を確保することにしています。これが、アメリカのテレビドラマを「細々と」視聴してきたということの意味です。(後篇に続く)