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年末年始の食中毒について

by 清水真木

 食中毒は、普段の生活において私がもっとも警戒していることの1つです。食事をすべて外食に頼るかぎり、食中毒の危険はまずありません。しかし、私のように、ひとり暮らしで、かつ、原則として三食とも自炊という食生活では、自宅にある食べ物の状態に絶えず注意を向けていないと、傷んだものをウッカリ口にしてしまう危険があります。実際、どれほど気をつけていても、何年かに1回は食中毒に襲われて1日から数日のあいだ寝込みます。

 食中毒に特に警戒しなければならないと考えられている季節は、普通には、夏であるに違いありません。気温が高く、食べ物の傷みが早いからです。しかし、私の場合、これまでのところ、食中毒になるのはつねに年末年始、特に正月です。(夏に食中毒になったことはありません。)これからの約3週間は、私にとり、非常に危険な時期に当たります。

 食中毒が年末年始に集中するのは、この時期に買い物を控えるからです。

 毎年12月29日以降、街の人出が急に増えます。スーパーマーケットでは、誰もが途方もない量の食料品を買い込んでいます。私は、社会全体が狂乱状態に陥ったように見えるこの期間に外出を避けるため、遅くとも12月28日までにすべての買い物を終え、年明けには、4日より前には買い物しないことに決めています。(大抵の場合、近所のスーパーマーケットに最初に出かけるのは8日以降です。)

 もちろん、生鮮食品は、油断しているとすぐに傷み始めます。食中毒が起こるのは、これに気づかず、暮れのうちに買った生鮮食品、特に野菜を正月になってから調理する——もちろん、加熱します——ことで起こることが多いようです。

 厄介なことに、食品の中には、加熱したあと冷凍保存することができるものと、冷凍保存が不可能なものがあります。この年末年始は、これまでの経験に学び、冷凍することができるものは冷凍し、冷凍不可能なものはできるかぎり口にしないよう注意しながら、安全に過ごしたいと考えています。

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