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なぜ私は荻窪に住み続けるのか

by 清水真木

私は、荻窪の出身です。そして、現在住んでいるのも荻窪です。荻窪に特別な愛着があるわけではありません。職場に近く、引っ越しが面倒だから、生まれた場所にそのまま惰性で住んでいるだけです。昔からの住民として感想を率直に述べるなら、荻窪は田舎です。

ところで、私が引っ越しを面倒に感じる最大の理由(=荻窪から離れられない最大の理由)は「本」です。蔵書が多すぎて身動きがとれないのです。体積と重量の点では、私が所有する動産の90%は本によって占められています。正確に数えたことはありませんが、全部で3万冊くらいあるはずです。

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