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第3回のワクチン接種の副反応について

by 清水真木

 5月2日(月)、新型コロナウィルスの第3回のワクチン接種を受けました。第1回、第2回とは異なり、予約枠の争奪戦のような事態は起こらず、10日ほど前に、近所の集団接種会場の枠をおさえることができました。

 私の場合、最初の2回に受けた接種は、ファイザー製のワクチンによるものでしたが、これに対し、昨日の第3回の接種のワクチンは、モデルナ製のものでした。

 ところで、過去2回の接種では明確な副反応がありませんでした。第1回も第2回も、翌日に少し倦怠感があっただけで、翌々日には通常の生活に戻りました。

 副反応があまりにも軽かったため、接種されたのはワクチンではなく生理食塩水だったのではないか、あるいは、腕にチクッという感じがしただけで、本当は何も接種されていないのではないか、などと疑っていたことすらあります。

 しかし、今回は、ワクチンのメーカーを変えたせいで何か激烈な副反応が出る可能性があることを予想し、食料と解熱剤を事前に用意し、かつ、接種の翌日から3日間は外出の予定を入れずに接種に臨みました。実際、明日(5月6日)の授業を休みにしなければならないほどのひどい副反応がなかったものの、第3回の接種の副反応は、過去2回よりは重いものでした。

 まず、接種を受けた当日(2日)の夕方から寒気、筋肉痛、発熱、頭痛が始まり、翌日(3日)いっぱい症状が続きました。翌々日(4日)の朝になり、寒気と筋肉痛はほぼ収まり、午後には、熱もまた普段の生活に支障がない範囲に戻りました。ただ、現在(5日)もまだ、軽い頭痛とめまいが続いています。生活に支障を来すほどではありませんが、身体の向きを急に変えると少しフラつきます。これがワクチンの副反応なのかどうか、私には判断することができません。この状態が来週まで続くようであれば、何らかの対策を講じるつもりです。

 ところで、副反応を理由としてワクチンの接種を忌避する人が少なくないようです。たしかに、副反応はそれなりにつらいものですから、私もまた、副反応がないにこしたことはないと考えています。

 ただ、実際に新型コロナウィルス感染症に罹患し、その症状に苦しめられるのとくらべれば、ワクチンの副反応に苦しむ方が——正常な範囲の副反応なら——好ましく、したがって、持病や体質が原因で激烈な副反応が確実である場合を除き、ワクチンを接種しないという選択肢はないように思われます。

 というのも、ワクチンの接種の副反応は——いくらかの幅はあるとしても——大体において予想することが可能だからです。ワクチンというのは完全に人工的なものですから、ワクチンの接種を受けたあと、どのくらいの時間が経過するとどのような症状が出るのか、何日くらい安静にしていればよいのか、何をあらかじめ用意しておけばよいのかなどについて、信頼しうる情報がたくさん公開されています。また、原則として後遺症もないことになっています。

 これに対し、ひとたび新型コロナウィルス感染症に罹患したら、その予後について確実なことはわかりません。また、特に恐ろしいのは、実際に感染した場合には後遺症が残り、その後の人生の質をいちじるしく毀損する危険があることです。この後遺症については、今のところ、体質や持病の有無との相関関係が十分には解明されていません。

 ワクチンの接種を一切受けずに生活するのは、今のところ、バクチのようなものです。「ワクチン陰謀説」や「コロナ=風邪説」に全人生をかけ、今後の人生において期待しうるあらゆる幸せをフイにする覚悟があるのなら話は別ですが、そこまでの覚悟がないのなら、また、特別な持病や特殊な体質とも無縁であるのなら、ワクチンの接種をあえて受けないことを選択するのは端的に愚かであると見なされなければならないでしょう。

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