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今日、次のような記事をネットで読みました。
これまで、女性の「引きこもり」は把捉するのが困難であると言われてきました。
上の記事にあるように、女性が「引きこもり」の状態に陥っても、「家事手伝い」に分類されてしまうことが多いからです。私は、このような調査の手法や現状にはまったく不案内ですが、さすがに今では、「引きこもり」が男性に固有の現象であるという誤解は姿を消したはずです。
それどころか、今回の江戸川区の全世帯を対象とする調査では、「引きこもり」の人口の多くを女性が占めていることがわかりました。この意味において、この調査は画期的であると言うことができます。記事にあるように、未回答の世帯が少なくないことを考慮すると、女性の引きこもりの実際の数はさらに多いはずです。
現在のわが国では、「女性は全体として男性よりも社交的である」という常識が支配的です。このかぎりにおいて、女性の方が男性よりも社会との接点を失いやすいというのは、私たちの素朴な直観に反する事実であると言うことができます。
ただ、上の記事に記されているように、引きこもりに陥った人々がつながりや居場所よりも仕事やお金の方を求めているのであるとするなら、対人関係や社交性の文脈の内部において「引きこもり」に光を当てるのは、必ずしも適切ではないのかも知れません。