Home 世間話 感染者数の増加について

感染者数の増加について

by 清水真木

 昨日、次のような記事を読みました。

 先週の新規感染者数が世界でもっとも多くなったようです。私自身は、「基礎疾患」があるわけではありませんが、それでも、「感染しない」ことを最優先に行動しています。現在の私の生活には「余力」というものがなく、感染すると、生活のすべてが停止してしまうからです。これから夏休みになることもあり、当分は、外出を必要最低限にとどめ、自宅に立てこもるつもりです。

 しかし、世間は、感染者数が増えていることに対し明確な反応を示していないように見えます。つまり、新型コロナウィルス感染症の流行状況を大して気にしていないように見えます。

 今のところ、政府は、緊急事態宣言を発出するつもりはないようです。しかし、たとえ緊急事態宣言が出ても、平均的な日本人は、緊急事態措置に必ずしも従わないかも知れません。

 もちろん、今回は、流行が拡大しても死者が増えていません。

 ワクチンには、感染予防の十分な効果はないと一般に考えられています。むしろ、ワクチンの意義は、重症化を防ぐことにあります。また、すでに現在では、国民の大部分がワクチンの接種を2回以上受けています。感染しても重症化する可能性が低いのであるなら、「気にしない」という反応は、大体において正しいのかも知れません。

 2020年の春以来のパンデミックが終わるなら、それは、ウィルスが世界から一掃されるときではなく、むしろ、国民の大半が新型コロナウィルス感染症を気にしなくなるときであるに違いありません。その終わりは、医学的、科学的なものであるというよりも、むしろ、「人々の行動を変える力を失う」という形で社会的に与えられることになると私は予想しています。

 もちろん、ウィルスが地上にあるかぎり、感染しないよう警戒を続ける人々が姿を消すことはありません。しかし、以前から知られていた他の感染症についてもまた、事情は同じです。感染者がつねにどこかにいて、少数ながら命を落とす人もいる、しかし、行動を変えるほどの力は持たなくなる・・・・・・、これがパンデミックの着地点になるはずです。

関連する投稿

コメントをお願いします。