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しばらく前、次のような文章を書きました。
その後、若干の情報収集を試みた結果、近所にあったドブ川には、「大宮前大下水」あるいは「松庵川」などという名前が与えられていることがわかりました。
このドブ川は、西荻窪駅の近くを起点として、全体としては東南東へと向かい、最終的に、荻窪の荻外荘の裏手にある松見橋近くで善福寺川に流れ込むようです1 。
しかし、雨水や生活用水を流すために不自然な付け替え工事が繰り返されたのか、この間、高低差も地形もすべて無視し、信じられないような形で蛇行していたことがわかっています。(一応は自然の川であるはずなのに、ところどころ直角に、いや、鋭角に曲がっているところすらあります2 。)
たしかに、近所を歩いていると、住宅の裏を縫うように走るとても細い遊歩道にあちこちでぶつかります。小学生のころは、会いたくない知り合いに会わずに済ませるため、遊歩道を伝って登下校していました。
もちろん、遊歩道の下が暗渠であることは、昔からわかっていましたが、これがすべて一本の同じ蛇行するドブ川の上に作られたものであることは、地元にながく住んでいながら、つい数日前まで知りませんでした。(水路の上はどこも、これまで一度は歩いたことがあります。)新しい発見は悦ぶべきことですが、それとともに、自分が住む地域について何も知らないことが明らかになり、少しガッカリしています。
- https://natrium.jp/canal_lot/zenpukuji/shouan01/index.html [↩]
- http://riverpromenade.blog.fc2.com/blog-entry-59.html [↩]